ATMの白昼夢。

身辺整理、心身整頓。

FF12をプレイしよう(今更)

 

「帝国が憎いか。この私を憎んでいるか。」


当たり前だ、憎まれて当然の人間が
何をたわけたことを。
そう、確かに感じた2006年の夏休み。
PS2のコントローラーを握りしめ、
顔をしかめたことを昨日のことの様に覚えている。


「聞くまでもなかったな。私自身、諸君の憎しみを
 ぬぐえるとは思っていない。」

へんなひとだ。
分かり切ったことを確かめたかと思ったら、
これから人々を統治・支配する立場の人間が
口にすべきではないことをさらりと宣う。
そもそも憎まれたままでいいという心理が
全く分からない。
敵は少ない方が絶対にいいし、政治を行うなら
人心を掴んでナンボではないのか。


「私は諸君の忠誠を求めない。
諸君は、亡きラミナス陛下への忠誠を
守り通すべきだ。」


いよいよもって混乱してきた。
何て変な侵略者だ。
國を攻めることによって手にする利益を
分かっているのだろうか。
侵略には理由が必ずある。
大方が領地の問題であり、国力の話であり、
宗教の場合もある。
この侵略も領地・国力がらみのことだった。
それなのに。侵略国からの忠誠は求めない、
必要ないと言い出すとは。
戦乱を起こした理由があまりにも曖昧模糊だった。
私は益々顔をしかめて、炭酸飲料を口に運ぶ。


「陛下は国民をこよなく愛し、平和の実現に
力を尽くした、真の名君であらせられた。
陛下の大御心は、今なお諸君を見守っている。
ダルマスカの平和と繁栄を願っておられる。」


…なんだそのべた褒めは。気休めは。慰めは。
大体、国民に憎まれる立場になったのは
自業自得じゃないのか。
そちらが攻めなければ、こちらが憎悪することも
相対してそれを受け流す、なんてことも必要ない。


「諸君、私はただひとつ求めよう。
陛下の御遺志を継ぎ、平和への祈りを!
あの痛ましい戦乱から2年。
ようやく萌した平和の芽を、諸君の祈りで
大樹へと育ててほしい!」


ここで、私は炭酸飲料を飲むのをやめた。
ざわ、と心がさざ波を打った。
無意識にコントローラーを持つ手に
力が加わった。


「それだけを忘れずにいてくれるなら、
私ごとき、いくら憎まれてもかまわん!
私は逃げることなく憎しみを受け止め、
背負い、そしてダルマスカを守ろう!」


言葉が出ない私と対照的に窓の外で
激しい主張を繰り返す蝉たち。
テレビのボリュームをふたつ、あげた。
エアコンが効いている部屋の中で
不可思議に体温が上昇していた。


「これは私の、償いである。」


これが。
私が、生涯愛せる作品と出会った瞬間だった。


***


さて。
何やら格好良く始めてみました私です
今回はお察しの通りFF12の話。

 

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TZA(※リメイク)が出てから、早くも
5か月が経とうとしています。ビックリです。
それまで書いてなかったことが本当に
驚きなんだけど、ようやくFF12のダイマを
開始しようと思います(遅)

とはいっても、もう既に公式放送もなされ、
コラボカフェも大盛況し、ミリオンも突破した
FF12に私が花を添える隙間はないので
FF12に抱くあれこれを。


「悪は存在するのか」なんてそんなこと
FF12に触れたのは2006年、当時の私は
まだランドセルを背負っていた。
エンドロールを迎えた時、この素晴らしい
作品に抱いた感想は「善悪の区別が無い世界」
というものだった。
同じようにエンドを迎えた友人たちとも
学校に行くたびに感想を言い合った。
攻略法や珍しい武器のありか、魔法の効果や
アクセサリの効力などを表にまとめたり、
ダンジョンマップに引っかかったトラップの
位置をみんなで書き込んだりもした。
そんな中、「帝国は悪」であると断言した
一派がクラス内グループに出現した。
瞬く間に考察班が設立され、連日にわたる
議論が重ねられ、対立し、紛糾し、
最後には会議は踊った(※スマブラで仲直り)

結論:帝国はわるいことをしたけど、いじめたくて
   行動したわけではない

これがランドセルを背負っていた頃の
私たち光の戦士が導き出した答えだった。
あながち間違いではないし、それなりに
私はこの答えが気に入っている。
ただ、当時の自分が導き出した
「善悪の区別のない世界」というのは
歳を重ねるにつれて疑問に思えた。
FF12の面白さのひとつは間違いなくココだ。

FF12には「明確さ」が欠如している。

それも意図された欠如である。
欠点ではない。
何故なら、その欠如は作中で姿を変えている。
「自由」という名の存在に。
「自由」とは束縛からの解放であり、
己の心中の開放を指す。
極めて抽象的であり、象徴的な存在に
紛れた「明確さ」の欠如。
これこそが物語をより入り組ませ、
私たちプレイヤーに考察をもたらす所以なのだ。
「語り過ぎない」という美学がFF12には存在する。
だからこそ、何が悪で、誰が善でなんて区別こそ
ナンセンスなのだという様に煙に巻けるのだ。
そして、それが許されるのは「FF12」だからこその
特権といえよう。

 

「客観的視点を持たない」という特殊性
「誰もが主人公になりうる」と評されることがある
FF12には主観はあれども、客観性はさほど
重視されていない様に思える。
物語の幕間を引き受けるオンドール候ですら
それは「自身の回顧録」にて語っている。
つまりは、幕間ですらオンドール候の主観であり
バルフレアが「この物語の主人公さ」と口を開けば
物語が彼のページから始まる。
その場面転換は滑らかで鮮やか、違和感なく
次々とそれぞれの人物の面へ向く。
「ヴァンは空気だ」という批評も見かけるが、
それはヴァンが空気なのではなく、
「貴方の面から見たFF12の主人公がヴァンでは
 なかった」ただ、それだけなのである。
主観に溢れているからこそ、FF12
「映画的」で「群像劇」のように思えるのだ。

 

ガンビットがすごい(語彙力ZERO)
ゲームなんだからゲームシステムの話をしよう。
ガンビットシステムはご存じだろうか。
なに?知らない??そうか、それは好都合。
是非FF12をプレイしよう!(???)
簡単に言えば、ガンビット=AIであり、
自分で組み上げた一連の動きをオートで
行ってくれるというもの。
これが恐ろしくゲームの進行をスムーズにし、
コントローラーをより機能的にした代物である。
自分の脳裏で考えた通りに人物が動いてくれる
快感の凄まじさたるや……(興奮)
こんな近代的最先端技術が2006年にPS2
登場していたことは実はあまり知られていない。
戦闘中に電話が鳴ったりして数分手を離さないと
いけない場面でも、ガンビットでの勝利を信じて
コントローラーを放り出せた。
まれに計算が狂って、死んでしまう時もあったが
その時は何がいけなかったのか徹底的に反省し、
慎重にガンビットを組み直した。
このAIシステムが画期的過ぎるので、
ゲーマーは是非試してほしいし、この技術が
2006年に本当にあったんだという現実に
ビックリしてほしい。マジで。

 

帝国最強にかっこいい(語彙マジZERO1000%)
以上です。嘘です。でも本当にイイから!
私は最初にヴェイン閣下(※通称:ヘビメタ)に
惹かれ、帝国への片道切符を手にし、
その後、弟・ラーサーくん(※通称:ハイポ王子)を
ハチャメチャに推した。
ラーサーくん、超かわいくて優しくて
声が愛らしくて、剣を構えれば凛々しくて…
正に非の打ち所がない。THE正統派プリンス。
ヴェインとラーサーというハイソサエティ
兄弟だけで沼るポイントが過多である。
帝国…恐ろしい子……ッ!!(?)
だがしかし、これに留まらないのが帝国が
帝国たる所以よ。
「法の番人」通称:ジャッジ。
帝国の法という法を司る至高の存在。
これがまあもうとんでもなく格好良い。
縦社会なのもグッとくるし、家柄で選別されない
実力社会なのも最高にアツい設定だ。
下剋上も成り上がりも堕落も競争も
全て内に秘める何とも食えない構造。
ううううんんんんそこに痺れる憧れる!!!
12の世界観が清廉潔白だけじゃない、
血腥い欲望を滲ませてくるのは、帝国と
このジャッジがいてこそだ。
悪ではない、だが清くはないのだ。
しかし、それは人の本望。本能。
一概に切って捨てられる聖人君主がこの世に
何人いるだろう。
権謀術数渦巻く入り組んだ社会の面は本編で
垣間見ることのみ、私たちには許される。
帝国とは相対できても同一視はできない。
そのもどかしさが12の世界に焦がれてやまない
人間を増やす要因ではないのかと思う。
こういった部分にも12の「語り過ぎない」姿勢が
うかがえる。

 

結局のところはですね
FF12をプレイしてみよう!!!!!!!!!!!!!!おぢさんとの約束だよ!!!!!
だいじょうぶ…怖くない………怖くない……

 

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 そしてコラボカフェありがとう。忘れない。

 

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